臨床検査科

臨床検査は、大きくふたつの部門に分けられます。

  • 《検体検査》:患者様から採取された検査物(血液、尿、便、組織等)より患者様の状態や感染症の有無、腫瘍細胞の有無等の検査をします。
  • 《生体検査》:患者様に直接接して、身体から発生する情報を記録、または身体内部を画像にして検査します。(呼吸機能、心電図、超音波、脈波など)

当院は現在、臨床検査技師4名体制で業務をおこなっています。「検体検査」については外部検査センターへ委託しており、当臨床検査科の主たる業務は「生体検査」になっております。 また、予防医学(人間ドック・検診)、NST(栄養サポートチーム)、院内感染対策等のチーム医療にも積極的に関わっています。

心電図検査

心電図

脈の乱れ、胸の痛み、動悸、呼吸困難、失神などの症状や原因不明のショックといった場合の診断のために行う検査です。 通常は仰臥位で安静にしたままで検査します。これを安静時心電図検査と言います。

負荷心電図

トレッドミル電動式で動くベルトコンベアーの上で歩行やジョギングを行い、その間にどんな症状が起こるか、あるいは心電図や血圧にどんな変化が起こるかをみる検査です。(トレッドミル運動試験) 心臓病(主に虚血性心疾患)の診断とその重症度の判定のために行われますが、そのほかにも、いろいろな目的で行われます。(労作性狭心症の診断、心機能の評価、治療効果や予後の判定、運動誘発不整脈の診断、リハビリテーションや運動処方の設定など)

ホルター心電図

通常の心電図の記録時間は、数十秒ほどで、その時の心電図しか記録できません。そのため症状が出たときの患者さんの心電図を記録するために、携帯可能な機器に磁気テープを入れて、24時間心電図を記録します。 動悸の原因や、失神、めまいの訴え、息切れ、胸痛、不整脈の診断、治療効果の判定、さらにペースメーカーの評価などを行う検査です。

呼吸機能検査

肺の大きさや肺の働きを調べるための検査です。気管支喘息や慢性気管支炎、肺気腫、肺線維症などの診断の補助的役割があります。

超音波検査

超音波(耳には聞こえない高い周波数の音)を使って、身体の臓器の状態をみる検査です。 超音波検査は人体への影響はほとんどありませんので、繰り返し検査が可能です。

心エコー

超音波を使って、心臓の大きさや動き、弁の状態などをみる検査です。 心臓超音波検査は形態・動態診断に加え、血流診断も可能であるため、心疾患の診断・経過観察に有用です。

腹部エコー

超音波を使って、主に肝臓、胆嚢、腎臓、脾臓、膵臓などの臓器の状態をみる検査です。 臓器の大きさ(肥大や萎縮の有無)、びまん性変化や炎症の有無、腫瘤の有無、また腫瘤の大きさや数、形態異常などがわかります。

頚動脈エコー

超音波を使って、頚部の血管(頚動脈)の状態をみる検査です。 血管壁の性状を調べ、動脈硬化病変の有無やその程度を調べます。 また血液の流れも調べます。 虚血性脳血管障害や虚血性心疾患でも頚動脈病変を合併するためスクリーニング検査として有用です。

眼底検査(無散瞳)

眼球の奥にある網膜や血管などの状態をみるために写真をとります。網膜に通っている血管の状態を観察することで、高血圧による眼底出血や糖尿病による糖尿病網膜症、 動脈硬化などがわかります。血管の変化の程度を調べることによって、成人病の予防にも役立ちます。

動脈硬化検査(ABI/PWV検査)

ABI
オムロンコーリン社製
血圧脈波検査装置
BP-203RPEⅡ

食生活をはじめとするライフスタイルの変化や高齢化社会の進展、過度の飲酒、喫煙、運動不足などの種々の原因により動脈硬化性疾患の患者が増加しています。 ABI(ankle brachial index)検査は閉塞性動脈硬化症における動脈の狭窄および閉塞状況を非侵襲的かつ短時間で確認することができる検査です。 また同時に測定できるPWV(脈波伝播速度)は動脈壁の硬さを評価することが可能であり、脳梗塞・脳出血・狭心症・心筋梗塞などの致命的疾患の予知に有用です。 動脈硬化性疾患の早期発見と治療の見地から必要性の高い検査と考えられています。 検査時間は5分程度で、両腕・両足の血圧を同時に測定して、血圧の差や脈の伝わりを調べます。