内視鏡センター
ごあいさつ
2024年4月1日より、北成病院では、内視鏡センターを開設する運びとなりましたので、ご挨拶と共にその内容をご紹介致します。
当院では、従来から内視鏡室として診療を行なっていましたが、既に内視鏡装置を一新し、今後施設の拡充を行います。
センター化により種々の消化器内視鏡検査を網羅し、内視鏡装置を使った治療も積極的に行います。また、苦痛の少ない検査を心がけ、検査前にご説明し、検査を受ける方にあった方法を選択します。
北成病院へ患者様をご紹介頂く近隣の先生方には、今まで以上に専門的なニーズに応えることが出来るようになりましたので、より一層当院内視鏡検査・治療をご利用していただけるようお願い致します。
内視鏡センター長 中島正人
内視鏡センターの検査内容
口もしくは鼻からスコープを挿入し、食道・胃・十二指腸の病気を調べる検査です。食道癌・胃癌などの腫瘍や胃・十二指腸潰瘍の診断、逆流性食道炎、慢性胃炎の有無や状態も調べます。
持続する吐き気や嘔吐、胸焼け、胃痛・腹痛、食欲不振、食べ物が飲み込みずらいなどのある方、検診などのバリウム検査で異常を指摘された方などが検査の適応です。
※内視鏡検査は原則予約制ですが、腹痛や吐血などの症状があり、医師が必要と判断した場合は、当日予約なしで検査を行う場合があります。予めお電話でお問合せ下さい。
経鼻内視鏡は、その名の通り鼻から入れる内視鏡検査(胃カメラ)です。
従来の口から入れる内視鏡は太さが直径9.8mmでしたが、経鼻用は5.4mmと細く、鼻から入れる事が可能となりました。
経鼻内視鏡検査は、内視鏡が舌のつけ根を通らず、のどにも触れないので、従来の内視鏡検査に比べ、検査時の吐き気・不快感が大幅に軽減されます(しかし、個人差があり「従来の内視鏡検査の方が楽」と言う方もいます)。
また、画面を見て会話しながら検査できるという特徴があります。以前に胃内視鏡検査を受けられて苦痛により抵抗感を感じている方は、一度お試し下さい。
※経鼻内視鏡検査に不向きな方もいますので事前に担当医師へ御相談下さい。
最下端が経鼻用カメラ
ピロリ菌は人間の胃の中に住んでいる細菌です。1980年代に発見されましたが、この菌が胃潰瘍・十二指腸潰瘍の原因となっているということが、近年明らかになってきています。
ピロリ菌の検査は今現在の胃の状態を見るだけでなく、今後の胃の病気を予測するための大切な検査です。検査は、2回息をはくだけの簡単な検査です。また検査結果は次の日に出ます。
ピロリ菌が発見された場合は、除菌治療をおこないます。当内視鏡センターではピロリ菌の検査・治療を積極的に行っています。詳細については、受診時にお聞き下さい。
大腸カメラはスコープを肛門から挿入し、盲腸から直腸までの大腸全域を調べる検査です。大腸ポリープ・大腸癌など腫瘍や潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患を診断します。
繰り返す便秘・下痢、お腹が張る、便が黒い、各種検診で便潜血陽性と診断された方、過去に大腸ポリープを指摘された方などは是非ご相談ください。
当院では、検査を少しでも苦痛無く受けられるように、ご希望の方には医師の判断により鎮静剤を使用しています。鎮静剤は検査直前に点滴にて注射します。
これにより意識が低下し、検査にともなう苦痛をやわらげることが出来ます。
検査後は回復ベッドで30分ほど休んでからお帰り頂きます。鎮痛剤使用をご希望の方は、当日、車、バイク、自転車などでのご来院は出来ません。公共の交通手段でのご来院をお願いいたします。
当院で受けられる内視鏡治療
術式 | 主な適用疾患 |
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ポリペクトミー | 消化管ポリープ |
内視鏡的粘膜切除術(EMR) | 消化管ポリープ・早期がんの一部 |
止血(クリッピング・高周波) | 消化管出血 |
経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG) | 嚥下障害などによる食事摂取困難例 |
内視鏡的粘膜切除術(Endoscopic mucosal resection:EMR)は、内視鏡を用いて生理食塩水などをポリープの粘膜下に注入し盛り上げた後、リング状のスネアという金属製ワイヤーを浮き上がった部分の根元にかけ、ワイヤーを絞めて高周波電流を流してポリープを焼いて切り取る内視鏡治療です。内視鏡の役割は患者さんに出来るだけ負担をかけない低侵襲(ていしんしゅう)な治療の実現です。EMRは従来の外科的治療に代わる新しい治療法として脚光をあびています。
内視鏡担当医表(令和6年4月~)
令和6年4月~ | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | ||||
第1週 | 第2週 | 第3週 | 第4週 | 第5週 | ||||||
午前 | 中島紗 | 中島正 | 中島正 | 古川 | 中島正 | 中島正 | ||||
午後 | 宮下 | 中島正 | 中島正 | 古川 | 中島正 |